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2025.06.01 09:45

結婚式カジュアル化の壁、服装ダメ出し経験は5割にも

Getty Images

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結婚式に何を着ていけばいいか悩むという話をよく聞く。着飾りたい人、お金をかけたくない人などさまざまだろうが、困るのは基準が曖昧なことだ。いや、それより厄介なのが、服装にとやかく言う人の存在だ。

結婚式場の検索サービス「tokihana」などを展開するトキハナは、結婚式を実施した20代から30代の男女216人を対象に、結婚式に参列するときの衣装に関する調査を行った。それによると、「自分の結婚式では一定の節度を守れば列席者にカジュアルな服装を容認したい」と考えている人がほぼ8割と非常に多いことがわかった。

また、実際にカジュアルな服装が許される結婚式に出たことがあるという人は6割近く、カジュアル結婚式が増えていることがうかがえる。

ところがカジュアルな服装に、やれ白すぎる、派手すぎる、肌の露出が多すぎるなどと苦言を呈する人たちが一定数存在する。参列時の服装について誰かから指摘された経験のある人は約5割。2人に1人がダメ出しをされているわけだ。

いったいどこの誰が、カジュアルでと言われてカジュアルにしたことに文句をつけるのか。それは「親族」。父母、祖父母がそれぞれ約5割、そのほかの親族が約3割(複数回答)とのこと。つまり、結婚式に着て行く服装を見た両親やおじいちゃんおばあちゃんが、「それはちょっと……」と眉をひそめるパターンのようだ。

ご両親にとっては、子どもが式場で恥をかかないようにと気遣ってのことだろうが、そこには、白は花嫁の色だから参列者が着てはいけない、黒は不吉だからダメなど、誰が決めたか知らないが古くからの「暗黙のマナー」が強く作用しているものと思われる。

「本来、結婚式は主催者が自分たちらしく、自由にルールを決めてよいもの」とトキハナは言う。同社は、事前に服装や式のスタイルを伝えられるWEB招待状システムを準備しているとのことだ。主催者から「こんな服装で」と具体的に伝えておくと親切だろう。

プレスリリース

文 = 金井哲夫

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