スポーツ

2025.05.29 11:15

SVリーグ112万人動員、大河正明チェアマンが付けた評価と世界への挑戦

日本バレーボール界に変革の咆哮を挙げさせた男がいる。2024年10月に開幕した新生「SVリーグ」を指揮する大河正明チェアマンである。

日本バレー界は栄光と低迷の歴史を刻んできた。「東洋の魔女」と称された女子は1964年東京五輪で金メダルに輝くと、80年代までに主要3大会で計13個のメダルを獲得。男子も72年ミュンヘン五輪制覇を含む7個のメダルを奪取。プロ野球、大相撲に並ぶ人気を誇った。昭和の時代、職場では昼休みに男女が輪を作りバレーボールに興じる光景も珍しくなかったほど。だがその後、人気は長期低迷。主要3大大会でのメダルは、2023年ワールドカップの男子・銀、女子・銅まで待たねばならなかった。

バレー界も手をこまねいていたわけではない。1967年に全日本バレーボール選抜男女リーグが発足、94年にはVリーグへ移行。しかし、実業団チームなどの諸事情から93年のJリーグ開幕に始まった日本スポーツ界プロ化の波に乗り遅れ早30年。その間、バスケ界でも2016年にBリーグが誕生しプロ化に舵がとられた。

次ページ > スポーツ界の変革期を駆け抜けてきたチェアマン

タグ:

advertisement

ForbesBrandVoice

人気記事