上司が除雪車マネージャーだったら
除雪車マネージャーの部下は、自分の価値が損なわれた、生かされなかったと感じる場合があるとワイスハウプトは指摘する。その結果として、やる気がそがれることになり、潜在力が高い人材が、成長のチャンスを求めて離職するケースが増えるという。除雪車マネージャーの善意は、部下から、自ら取り組み成果を出すことで得られる満足感を奪うことになりかねない。
上司が除雪車マネージャーだった場合のアドバイスとして、ワイスハウプトは5ステップの対応策を提案している。
1. まずは、自分が成長してどうなりたいのか、マネージャーと建設的に話し合おう。責任の拡大を相談して拒否されたとしても、やれることはいくつか残っているとワイスハウプトは言う。
2. 独立して仕事ができるという実例になるような、リスクの低い、小さめのプロジェクトを探してみよう。自分の能力について、マネージャーに確信を持ってもらうことに役立つとワイスハウプトは考えている。
3. なかなか任せてくれない仕事については、マネージャーに対して、自分が同行してジョブ・シャドウイングさせてほしいと申し出よう。学習の機会が与えられて、そこから徐々に権限を渡してもらえるかもしれない。
4. 今の仕事をしっかり仕上げて、信頼を構築することに集中しよう。自由裁量を拡大するための基盤作りだ。
5. 最終手段として、キャリア開発について人事部門と話し合うことや、配置転換を模索することを検討しよう。
ワイスハウプトは、最後に次のように述べた。除雪車マネージャーへの対応策を進める上で大切なのは、職業人としての振る舞いを崩さないことだ。確立しているマネジメント方法を変えてもらうには時間がかかり、その間、能力を示し続けなければならないことを忘れてはならない。