朝食中に携帯電話をチェックし、その月に1000ドル(約14万5000円。1ドル=145円換算)以上の収入があったことに気づく。仕事ではなく、自分の副業で。生活費が高騰するなか、これが実現すれば、生活がどれほど快適になり、借金の返済や請求書の支払いをどれだけ賄えるだろうか? 勤め先に昇給を懇願せずとも、自分の収入が年間1万2000ドル(約174万円)も増加する喜びと満足感を思い浮かべてほしい。
これが、eコマースを副業とする米国人の間で今、増えつつある現実だ。Omnisend(オムニセンド)が米国で副業する1000人を対象に行った新しい調査によると、eコマースを副業としている回答者のうち、約12%がeコマースの副業で毎月1000ドル(約14万5000円)以上の収入を得ていることが明らかになった(この調査結果は、記事執筆に向けたメールのやり取りで共有されたものである)。
そして、彼らはそのために膨大な時間を費やしているわけでもない。回答者の約46%がビジネスに費やすのは週に5時間から10時間で、11時間から20時間をビジネスに費やすのは全体の4分の1だけだ。
このレベルの成功を収めるには長年の経験が必要と考えるのは大間違いだ。なかには、ビジネスを始めてまだ半年という人もいる。
では、彼らがeコマースの副業で大成功を収めている理由は何なのだろうか?
副業で約14万円を稼ぐ方法
調査によると、彼らは、長期的な収益性と経済的自由を確保するために3つの原則を共有している(また、これらの原則はほかのタイプの副業にも当てはまり、eコマースだけに限定されない)。
1. 初期投資を抑える
彼らの多くは、わずかな予算でベンチャーを立ち上げ、資金繰りに精通していた。オムニセンドのアナリストによれば、「3分の1がわずか500ドル(約7万2500円)から1000ドル(約14万5000円)の初期投資でビジネスを立ち上げた」という。その後のランニングコストとして最も一般的なものは、物流費(46%)、設備・消耗品費(36%)、マーケティング費(29%)である。
これは、副業ビジネスを成功させるために莫大な金額を用意する必要はないことを証明している。大切なのは、金額よりも、その資本をビジネスのどこに配分し、どのように優先順位をつけて支出し、利益を再投資するかという戦略性である。賢く使い、小さく始め、すでに持っているお金で臨機応変に対応すれば、わずかなお金を有効に活用できる。