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2025.05.13 11:30

仕事を辞め、「副業一本に絞る」前に確認すべきチェックリスト

years / Getty Images

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副業を始めるために仕事を辞めるのは無謀だろうか? 今の仕事を頑張って続けるべきなのだろうか?

Remote.co(リモート.co)とFlexJobs(フレックスジョブ)が2025年2月実施した新しい調査(2200人対象)によると、米国の会社員の約41%が、フルタイムの仕事を辞め、代わりにフルタイムで副業を始めることを考えたことがあるという。ちなみに、約77%がより良い経済的チャンスのために、転職を「頻繁に」または「ときどき」考えるそうだ。

正直なところ、彼らを責めることはできない。同報告書では、経済的な不確実性の高まり、オフィス復帰の義務化、レイオフなどが、収入や雇用の代替手段への関心を急上昇させた一因だと指摘されている。人々は従来の仕事の安定性や安全性を信用できなくなっている。MBOパートナーズの最新レポート『State of Independence(独立した働き方の現状報告)』によれば、旧来の雇用システムに対する信頼は急落し、そのことでフルタイムのフリーランス労働者が増加しているという。

しかし、仕事を辞めてまで副業に精を出すのは賢明なのだろうか? また、今でないとすれば、いつが適切なタイミングなのだろうか?

1. 収益性を考える

本業を辞めて副業だけに絞る前に、副業からの収入で基本的な生活費と光熱費をコンスタントに賄えるかどうかを確認する必要がある。収入の半分で生活費を賄える人もいれば、ほぼ全額が生活費に消える人もいるだろう。

これが非常に重要な理由は、自分の決断を合理的に考えるのに役立つからだ。あなたの副業の収益性を考えることで、そのビジネスに需要はあるか、あなたのビジネスモデルは上手くいくのかが分かる。そして、慌てることなくビジネスを成長させ、規模を拡大するのに十分な資金的な余裕を持つこともできる。収益性があってはじめて、あなたは後悔することなく仕事を辞めることが可能になる。

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翻訳=江津拓哉

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