ドナルド・トランプ米大統領の一族が経営するトランプ・オーガニゼーションの公式ストア「トランプ・ストア」で24日、「トランプ2028」をテーマにしたキャップなどが発売された。トランプは3月の米NBCニュースのインタビューで、合衆国憲法で認められていない3期目をめざす可能性について「冗談で言っているのではない」と述べ、排除しない姿勢を重ねて示していた。
「ルールを書き換える」
「Make America Great Again(米国を再び偉大に)」風の赤い帽子は50ドル(約7200円)で販売されている。商品紹介には「未来は明るい! ルールを書き換えよう」とある。一時、「この米国製トランプ2028帽子で主張しよう」という言葉に差し替えられたが、現在は元に戻っている。
大統領の次男で、トランプ・オーガニゼーションのエグゼクティブ・バイス・プレジデント(EVP)を務めるエリック・トランプは24日朝、この帽子をかぶった自身の写真をインスタグラムのストーリーズに投稿し、販売サイトへのリンクを添えた。
フォーブスはホワイトハウスにコメントを求めたが、トランプ・オーガニゼーションに照会するように促された。トランプ・オーガニゼーションからの返答は現時点で得られていない。
「3期目」をめぐるトランプの最近の発言
2期目のトランプは、合衆国憲法で大統領の3選が禁止されているにもかかわらず、「方法はある」として3期目に向けて出馬する可能性に含みを持たせている。
トランプは3月30日、NBCニュースのインタビューで、3期目については「冗談で言っているのではない」と強調しつつ、「考えるのはまだ時期尚早だ」とも話した。「わたしにそうしてほしいと言う人はたくさんいる。でも、わたしは基本的に『先はまだ長い。政権は始まったばかりだ』と答えるようにしている」と語った。
翌日にも、バラク・オバマ元大統領と対決できるのなら「ぜひ」やりたいと意欲を示してみせた。オバマも大統領を2期務め、再出馬はできないわけが、トランプは「面白い戦いになるだろう。やってみたいよ」と述べた。ただ、自身が再出馬できるかどうかについて「調べたことは一度もない」とし、「できる方法があるとは聞いているが、自分ではよく知らない」「とにかく(現任期で)素晴らしい仕事をしたい。われわれにはまだ4年くらいある」と話した。
